BRIDGE SCHOOL BENEFIT 2002
-Mountain View, California-


「あの.....やっぱり行きます....。」いつもお世話になっている旅行会社にハッキリと返事をしたのは出発4日前。
99%諦めていた今回のBRIDGE SCHOOL BENEFITに向けてのアメリカ行き....。
ついこの前のポルトガル+スペインツアーからのブランクの無さ、金の無さ、日程的な余裕の無さ、
いろいろひっくるめてどうにもこうにも無理な話。具合が悪くなる程悩んだあげく出した結論は「2泊4日の強行ツアー」。所持金100ドル。
*写真はすべて2日目(10/27)から。


26th October 2002

26日成田発、時差の関係で同日14時サンフランシスコ空港着。バス、タクシーを乗り継ぎ、ホテルへ直行。荷物を置いて会場へ。
入口ではセキュリティが厳しく、カメラをはじめ、飲み物、もちろん録音機材は持ち込み禁止。とられたら最後、預かってもらえない=ゴミ箱行き。それでも持って行きたい人は頭を使って慎重に隠そう!(チェックする人にもよりますが、かなりホントに厳しいです。)
この難関をくぐり、タイムテーブルをチェック。
Thomの出演時間は9:05予定。
実はこのタイムテーブルを見るまでThomがでるのかどうか本当に不安でたまらなかった............。

BRIDGE SCHOOLに関してはぜひこちらを。.....土曜は5時、日曜は2時開演。日曜に関してはちょうど冬時間になるという時差の変更がある為、時計を1時間戻すという手間付き。
さていよいよ会場入り。
ステージ後方の雛壇状のスペースに、客と向き合う形でBRIDGE SCHOOLの生徒と保護者が座っている。スクールの主宰であるニール・ヤングの奥さん、ペギー・ヤングのコメントと共にほぼ時間通りに始まった。
恒例と思われるスクールの活動や、どんな賞を受けたかなどといった報告、壇上にいる生徒 達の紹介等のあとニール・ヤングの演奏でいよいよコンサートの幕開け。

 
27th October 2002

昨日に引き続きいい天気。
夜の凍るような寒さに耐えられる様、多めに服を着込み予備の服も持参。
が、今日は2時から。昼間はとても暑い。
本日のThomの出演予定時刻6:30。
予定よりちょうど30分ぐらい早くThom登場。
「こんにちは。みんなOKかい?radioheadというバンドのトム・ヨークです」と今日も自己紹介は忘れずに。
曲名紹介と共に聴き慣れた"Street Spirit"のギターフレーズからはじまった。

setlist:
Street Spirit.......MP3*download-4601K
Morning Bell (piano).......MP3*download-3180K
Nice Dream
I Might Be Wrong.......MP3*download-3622K
Sail To The Moon (piano)
Like Spinning Plates (piano)
True Love Waits......MP3*download-4729K
Paranoid Android

Morning Bellの為にピアノに座ったThomは置いてあったマグカップを手に「う〜ん、いいお茶だね」と一言。昨日よりだいぶリラックスしているように見える。1曲ごと始めるごとになにかと喋るし。

1アーティスト約30分出演。予定道りちゃくちゃくと進行してゆく。Foo Fightersあたりで日もすっかり暮れて寒さとの戦いが始った。座りっぱなし+滞在が短いせいもあってあまり服を持って行かなかったのが凍りつく原因となった。とにかく寒い!!!

そしてほぼ定刻通りThom登場。
用意されたピアノの席に座り「トム・ヨークです。radioehadっていうバンドやってます」といった自己紹介のあと"Everything in it's Right Place"。
ミスタッチのせい(??)か、中途半端な感じで終わった気がしたが気のせいか....?そしてギターに持ちかえ、Thomも指がかじかんでいるのか指にハ〜ッと息を吹きかけあっためていた。そして"I Might Be Wrong"。激しく首を振って足でドンドンとリズムをとりながらギターをかき鳴らす。
その後またピアノにさっと戻り、"Sail to the Moon "。
ピアノ←→ギターと忙しそうだが、それを楽しんでるように時には跳ねるように移動するThom。新曲の"There There"もギター1本で披露。最後は自分が今弾いているピアノがニールヤングのピアノだからとニールヤングのカバーでしめた。
約35分。

setlist:
Everything in it's Right Place(piano)
I Might Be Wrong
Sail to the Moon (piano)
Spinning Plates(piano)
There There
Pyramid Song(piano)......MP3*download-4457K
Lucky .......MP3 *download-4010K
After the Gold Rush (Neil Young cover)(piano) *download-3735K

 
昨日は少々緊張していたのか、演奏面に関しても最初の方はバタバタと進行していったように感じた。昨日はピアノ←→ギターが交互だったせいもあるかもしれないけれど....。今日は最初から曲間にも笑顔をみせたりして御機嫌そう。セットリストも昨日とは変わっていて、最近めっきり聴けなくなってしまった"Nice Dream"も披露。"I Might Be Wrong"も良く考えてみたら最近はタンバリンだったから、ギターもって歌ってんのって2000年ツアーのミラノでアンコールで突然弾きだした以来か。

寒さに耐えながら、きっとまたThomはでてくると待ち続け12時もまわったころ、最後のトリを飾っていたニールヤングが最後の曲になった時、出演者全員をステージに呼び、集結させた。そして"I don't use a guitar pick" をみんなで歌った。
Thom熱唱。こうして1日目は幕を閉じた。

 
"Sail To The Moon"を弾いているThomの身体のゆれ具合も、今日の方がうねりがでかく、ここ数年アンコールで1人で出て来て演奏する"True Love Wates"はもうお手のものって感じで(笑)
そして"Paranid Android"でしめ。素晴らしかった。
今日も35分程。時間にすればいつもツアーの約1/4、前回のツアーにいたっては約1/5。それでも大満足。言う事なし。



他のアーティストの出演時にも袖でノリノリだったThom。
最後のセッションではなかなかじらしてでてこないThom。
恥ずかしそうにぐる〜っと遠回りをしながらマイクの前に立つThom。
最後には満面の笑みで拍手をし、ニールヤングの方を向いて恥じっこの方で「ハハ〜」っと
拝むようなアクションをしていたThom。
他のアーティストも楽しめた。(たまに熟睡かっとびましたが)
そして2日間トータル約14時間の寒さ耐久レースともいえるコンサートも幕を閉じた。次の日の朝、日本に向けてまた飛んだ。

........そしてColinだが、来ていた事は来ていたが、出演する事はなかった。
ブラブラしていたという目撃情報のみ....。

 

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