8月20日。出発の日である。が、バックパックを背負い職場へ。夕方成田発の飛行機だった為ギリギリまで仕事をする...。 もちろん支度は家出る数時間前にはじめて手をつける。
旅慣れたもんだ(笑)。

今回はほんとうに行くつもりはなかった....。(最近はこう言っても誰も信じてはくれないが....笑)ある意味いままでずっと避けていたかのように行かなかったアメリカ。ズバリ交通手段に困りそう&怖いという理由。
昨年はThomのソロライブを見る為にさっくりサンフランシスコへいったが、あれはアメリカに行ったとは今でも思えない。なんせ空港、宿、会場の移動のみの2泊4日強行ツアーだったから...。今回はRadioheadでは初めてのアメリカ。しかも、でかい会場をまわるツアー.....。
何度もいうが、本当に行くつもりはなかった。ツアー日程がきまっても「行きたいけど〜アメリカか〜」と、まったく諦めモードだった。ところがStephen Malkmusが正式にゲスト(オープニングアクト)としての出演が決定したとき、すべてが変わった....。
私の彼の3本の指に入るほど大好きなバンドはPavement。
残念ながら今はもうPavementとしては活動していないが、Stephen Malkmusだけになってもライブ行ってみるか!と昨年(だったか?)の来日公演には私も行った。
あのボロボロ加減はいまだ鮮明に脳裏に焼き付いていて、しかもそれがなんとも友達のバンド見にきたかのような距離感のなさがまたよかったのだけど、Pavementと比べてしまうと......。とちょっと残念に思ったりもした。でもスティーブンのキャラクターは健在で、彼はずっと大好きでいたわけだ..。
つまりはこうだ.....。「やべー!RadioheadのUSツアーってオープニング、マルクマスだってよ!」「まじかよ、それいくべ」「だけど私UK控えてるし...」「じゃ、俺だけでも行くわ」「なんでお前がRadiohead観て、私が観れないんだよ!」....................................................となんだか勢いのみの凄い会話だが、この一瞬で全てが決まってしまったのだ。

Radiohead US Tour.......それはすでにw.a.s.t.e.のチケット発売から始っていた。
チケ発当日。もううろ覚えだが日本時間午後11時頃が発売予定だったと思う...。たまたまこの日は仕事が早く終わったので、チケ発までには時間もあるし...と実家でのんびりしていた。すると友人から電話が。友人も日程は違うがUSツアーに参加予定だった。チケのことで質問を受け、確認の為にコンピューターに電源をいれw.a.s.t.e.サイトへ飛ぶ。
この頃まだ何も動きはなかった......。がちょっとしてからまた電話が.....、「始ってるよ〜〜!!」と友人。再びw.a.s.t.e.を訪れると........始っていた...。
この時点で7:30頃......すごいフラインングである。心の準備も出来ていない上、毎回の事ながら緊張で手が震える。
お目当てはCleveland,Chicago(この時点ではそう信じこんでいた),St.Louisの3公演である。
途中クレジットカードエラーがでたため、他のカードで試みる....。スピード勝負のこんな時に.....。
もう時が経ってしまったので冷静だが、このチケットの発売の時はすごいはしゃぎまくっていた気がする。
フライングにでくわしたおかげで、チケもすんなり取れたし。
結局取れたが、エラーが出た場所も実は取れていたため、2公演チケがダブってしまった。
行く前に海外radioheadサイトのチケトレードページなどに出して、2人には定価で譲るという話がついていた。
残りも、ま、なんとかなるでしょ...。といつもの感覚で、現地でなんとかしようとした。

シカゴまで10時間半、飛行機で上映されていた映画がつまらなかったため、辛いフライトとなった。乗り換えて1時間ちょっとぐらいでクリーヴランド到着。すでに夜9時をまわっていたが、空港で乗り合いタクシーを待つことに。1時間待てと言われたが普通にタクシーで行ったらすごい金額がかかるし、ホテルには到着が遅くなるとあらかじめ連絡済だったので、ホテルまで連れていってもらえるなら....とのんびりいくことに。もう空港にはほとんど人はおらず、同じく乗り合いタクシーを待っていたニールヤング風なおっちゃん(ちょっと酒くさい)と仲良く(?)待つ事に。
風貌が風貌なだけに、やはり音楽を知っている人らしい。「どこ行くんだ?」と聞かれ「コンサートを観に、Bloosom music centreに行くんだ」というと、「誰を?」というので「radiohaedだ」と。「誰だそれ?radio.......??」すると「どこから来た?」「日本」。すると顔が変わった。「メ〜〜〜〜〜ン!!」......それ以来私のあだ名はRadioheadに。「へい!Radiohead!」「ちょっと荷物みててくれ、Radiohead」タクシーがくると「日本からRadiohead観にきたんだってさ!」とわざわざ運ちゃんに説明するニールヤング。40分ぐらいでホテルに到着。「じゃ〜なレディオヘッド」「じゃーねニールヤング」....。ニールヤングは翌日Bloosom music centre近くにゴルフをしに行ったと思われる...。

初日。晴天.....太陽が照りつけ、暑いがいやな湿気はない。
はっきりいってホテルの周りには何もない。ちょっとした店すらなく、お菓子すら買えない。
どこ行くんでも車でいくしか方法はなく、会場近くに何かあるかも...とタクシーを呼んでもらいさっさと出かける。
会場前に到着したが、米軍基地の入口のように背の高いフェンスのような入口があり、そこの小さな小屋に警備員がいた。
もう、ここから想像と違った...。
入口近辺はただの原っぱ。なにもナシ!。ほんとに建物1つない。この入口もパーキング入口であるが、あくまでも車で来る...ということしか考えられていない作りだ。警備員曰く、5時オープンだよ.....。時計はやっと11時をまわったところである。
困った.....。ホテルに帰ってもすることないし、ここに来る為に結構のタクシー代もかかってる。
タクシーの運ちゃんと相談し、そのまま食べ物やのあるところへ乗せていってもらうことに....。ちょっと走るとバーガーキングとレストランの2件(笑)だけならぶ大通りに出た。
ここで落っことしてもらうことに。
タクシーの電話番号をきくと、親切に落としてもらった所在地まで書いてくれた。こうやって言えばすぐに迎えに来てもらえるからと...。
こっちに来ておもったのが、本当に親切な人が多い事。こっちが申し訳ない..って思うぐらいみんな親切だった。
しかし、ここにきたところでそうそう時間をつぶせるものではない...。エアコンきき過ぎの店内と、ヘビースモーカーである彼には耐え難い全席禁煙...。
1時間で限界がきた。
店をでても何もない。もちろんショッピングを楽しめるような場所ではなく、コンビニすらない。
ほんと〜に気が遠くなる程何もない。時間もたっぷりあるし、歩いてさっきの会場入口にまでいくか........と立ち上がる。
もちろん歩道はないし、信号もない。道路の端をひたすら歩いた。車がたま〜〜に通る以外、人1人として目撃することはなかった。
1時間ぐらい歩いただろうか.....。やっとBloosomの看板が見えた(写真)。すると「Radioheadか〜〜〜?」と遠くから声が。
会場敷地内でやっと芝生整備の第一村人(?)発見。「まだまだゲートはあかね〜よ〜!」。
....知ってるよ..でも、ここしか来るとこないんだもん...としぶしぶゲート近くのちょっと丘っぽくなってるとこの木陰で数時間。水持ってくるの忘れた....。食べ物もない。買えるとこもない。
1時間歩いても、途中に店は1件もなかったし....。トイレもない。水分は汗となって蒸発してるのだろうか、もよおすこともなかったが。
何台もの車がゲートまで来るが、みな追い返される。そのくり返しをひたすらず〜っとみてた。そのたびに警備員のおっちゃんは5時だよ!と叫ぶ。
そのおっちゃんの叫びも、4時半になり....4時になり.....。だんだんゲートオープン時間が早まっていく(笑)。そして3時過ぎから車を並ばせ始め、結局3時半ごろゲートオープンしただろうか....。車がビュンビュン入りはじめた。徒歩でそのゲートを通過したのは、もちろん私ら2人だけである.....。
しばら〜〜〜〜〜〜く歩いて、やっとヴェニューの入口に到着。
間違いなくパーキングの入口にいた時間は誰よりも早かったが車に追いこされ、そこにはすでにたくさんの人だかりができていた。
ここには日陰がなく、容赦なく太陽が照りつける。でも久々に「人間」をみてとっても安心していた。
そしてここではチケットを譲る人を探さなければならなかった。事前にメールでやりとりしていたし、何度か会った事がある人だったので当然会えると信じていた...。が、開場しても現れなかった。みつからなかったのかもしれない。
とりあえず私はPITチケだったため自分のスペース確保の為にステージ前まで走り(すんごい距離があった...)、そのあとすぐまたゲートに戻りしばらく待ったが結局会えず。開演も近くなってきたので、ステージ前に戻る。

サマソニではかなり遠くから見た為、こんなに前で(最前)で見るのはひさびさ。でかい会場の割にステージからの距離がとても近かった。
やっと水も飲めて生き返り、嬉しくて嬉しくてたまらない。彼はビールを飲みたがったが、IDがない為売ってもらえず....。(パスポートでもダメでした....。)
ステージ上ではクルーがすでにセッティングの為に動き回ってるけど、なんかだかのびのびやっているというか...。緊張感が漂わない....(笑)
よ〜〜〜くみると、それに混じってマルクマスがうろうろしてるし....。
しかも、philまでサイドの卓で打ち合わせ中!?ファンに手なんか振っちゃったりして..。なんすか!この和みムードは!
これみて私の緊張感もプッツリ切れた。日ざしも夕方っぽくなりすごい気持がいい
そんな和みモードのなかJicks登場。さっきからうろついていた為、出て来た時の感動はまったくナシ(笑)。
Jicksは前回みたときよりはるかに演奏がうまくなっていた。こんなに陽気な人達だったっけ?っていうほどおちゃらけていた。
楽しいライブも終わりいよいよRadioheadだ。(もう!?)

今回のUSツアーの何が楽しみだったかって、それはどの曲で始るか分からなかった事。
昨年のポルスペツアー、今年5月のUKツアー、サマーソニックとすべてthere thereで始ったが、ネットで下調した限り今回のUSツアーからガラリと変わっていた。
日替わりで1曲目が変わる状態だ。この日はいきなりステージ中央にピアノが置かれていたので、Thomがピアノの曲...と考えようとしたが、ライブ前でもう頭が真っ白だった。

21st Aug,2003 Blossom Music Center -Cuyahoga Falls
sit down. stand up / morning bell / lucky / myxomatosis / kid a / backdrifts/
there there /where i end and you begin /go to sleep / paranoid android/
sail to the moon /a punch-up at a wedding / 2+2=5 / idioteque / exit music / the national anthem/
Encore #1:
a wolf at the door / dollars and cents/ no surprises / the bends / the gloaming
Encore #2:
street spirit / everything in its right place
(下写真はSt.Louis....初日は写真撮れませんでした...)

いつものポポポポポポ....で登場。Thomがピアノを弾く曲......この日は"sit down. stand up"でスタートした。Jonnyの真ん前にいた私はいきなりThomに背中を向けられる(笑)。
後半のraindrops.raindrops.raindrops.raindrops.raindrops.では体力温存?身体をまったりとくねくねさせるだけで、いつものジャンプなし。
"morning bell"では、あの手拍子(UKツアー記参照)をする人もいなくちょっと寂しいが、歓声はすごかった。3曲目でやっとThomがフロントに立ち、歌う"Lucky"。
そしてここで「こんばんわ」とあいさつ。「準備できてる?」とメンバーに問いかけると"myxomatosis"へと続く。この曲ではThomはステージと先端まででてきて、しかも左、右と両方サイド交互にステージ先端までやってきて、いつもどっちかに長く居座る。この曲で長くいた方に自分がいたらラッキーと勝手におみくじっぽく思っているのだが、いまだかつてラッキーと思った事がない(笑)。
そしてすっかり前回のツアーから”とりこ”になっている" kid a""backdrifts"の連チャンと久々のあの鍵盤ポーンってやる時の笑顔をみて感動する。
日本公演の時こんなに笑顔みせてなかったじゃん!ちっ!っと少し悔しがる自分。しかしあの笑顔には救われる。
そしてここで"there there"。そして思った。この辺りに歌うとやはりのどの調子がいいのだろうか....。声の裏返らないThere There...声の伸びがいいThere There....ほんとはうまくうたえるんじゃ〜〜んって(笑)。それから"where i end and you begin" 、"go to sleep"と続き"paranoid android"へ。
"paranoid android"ですごい印象深かったのは、♪when i am king you will be first against the wall ..with your opinions which are of no consequence at allの部分を一語一語すごくはっきり歌っていた事。この後のライブもすべてこうでした。しかし途中のJonnyのギターが入ってくるところの音のでかさにビビりました。メンバーみんなビビってたというか反応してた。
"sail to the moon" 、"a punch-up at a wedding" 、そしてかなり気に入ってる"2+2=5"へ。この曲は聴けば聴く程好きになる。
そして今回問題の"idioteque"。
もうはじめっからコリンの出すキーボードの音が変だった。途中1回盛上がり、その後ふたたびキーボードが入るがなんか変....。
最後のいつものThomダンスの見せ場部分はもうメタメタ。コリンは動揺してるのか、まったくリズムがとれなくなってるようだった。ダンスもなく、Thomの最後の言い放つ部分もなく演奏が終わってしまった。が、Thomはマイクに戻って来て最後の部分をアカペラで締めた。あれにはなんとも言えない気持になった。ファンも動揺してる中"exit music"がしんみり始ってしまったからよけいに...。が、"national anthem"で挽回。Jonnyへのコールがこれまたすごい!そして笑顔でひとまず退散。idiotequeでは冷やっとしたが、なんでかやたら和むライブだ。
アンコール前ですでに満腹状態。自分の精神状態も明らかにいつもよりリラックスしてるのがわかる。
そしてアンコール。"a wolf at the door"大合唱だ。すごいよかった。私はこの曲の歌詞を覚えてない事をとても悔しく思った。今度行くまでには覚えようと決心する。
そして"dollars and cents"から"no surprises"。私は今回アメリカに行く前からすごく気になっていた事があった。
それは今回のUSツアーのある音源を聴いた時、ある部分で大歓声が起きてるのだ。それはbring down goverment.they don't. they don't speak for usの部分。私はここで、Thomが何かしていたのか?って単純に思った。それからMTVでこの部分をアメリカで歌うと.....と語っていたThomを思い出した。もしこの影響なら、私が行く公演でも大歓声が起きるはず...と思ったので、確かめたかった。...そして、やはりこの部分は大歓声だった。みんな手を挙げて拍手喝采。MTVでは確かブーイングって字幕を見た気がするが........?(この番組は友人宅で1度ビデオを見たきり...しかも超眠い時に...なのでうろおぼえなのですが...)。Thomは歌いながらニンマリしている。しっかしいい曲だな〜としみじみおもっていたところにbends.........。
これがまた自分でもびっくりするぐらいよかった。はっきりいってここまでbendsを「いい!」と思ったのは初めてだったから。デデデデデデデデ....盛り上がってくるところから照明がバーン!ってなるところなんかは、ここに辿り着くまでの事とかが思い出されて来て涙もん...。「来てよかったよ〜〜〜!」って叫びたい気持でした。
そして超かっこいい" the gloaming"。JonnyがThomの声をその場でサンプリング。どっちが生の声?ってぐらいクリアなでかい音だして...(笑)
2回目のアンコールでは"street spirit"。サマソニではすっかりThomに笑わされ、感動を奪われた曲である。そして" everything in its right place"で幕を閉じた。
今回カメラの持ち込みがいっさい禁止だったのだけど、持って来てる人もいた。私も実際持ってた。が、みんながあまりにも写真を撮らないので、撮りづらくなってしまったのだ。
だから..といっちゃなんだが、Colinの動きをとても楽しめた(笑)。Thomの奥にみえるColinの行動が私の視界内でちらちらと....。時にはあまりのおもしろさ(.....失礼)に見入ってしまうこともしばしば...。
paranoid androidの熱唱(のふり?)とか、Colinのダンスタイムとか、熱唱中に顔に虫がとまってはらってたとか...(笑)。
大好きです。Radiohead。
しかし、ほんとにホンワカしたライブだった。この感覚は昨年のサラマンカ最終日以来かな....。

ライブが終わりライトがつくと、目の前のセキュリティー陣が一斉に驚きのため息をついた。後ろを振り返ると、こんな田舎にどっからこんなに人が集まるんだ?ってぐらいの大勢の人がいた。
芝生はすっかり見えない程の人人人....。これみて感動してたら、人がドドーっとステージ近くに押し寄せて来た。セットリストをもらいにきたのだ。
みなギャーギャー騒いでいる中にすっぽり納まってしまった私はその場から動けなくなったので、最前だったし手をだしてみたらあっさりゲットしてしまった...。きっとチビだったから目立ったに違いない。....といっても162センチある。日本じゃ平均的身長。アメリカにいくと自分がすごく小さくきゃしゃに見えるからいいな(笑)。
この日の帰りは、もう語りたくない程苦労した。タクシーいない、電話ない、歩ける道ではない、会場をでる車が多すぎて会場近辺ジャムってる状態。呼んだところでタクシー来てくれない...。道ばたでしゃがみ込む事数時間。.......3時頃ようやくパーキングから出る車が減り、交通整理のねいちゃんに頼み込んでタクシーをようやく呼んでもらえた。ホテルに戻ったのはAM4時。この時再確認した...。私らのようにタクシーなんかで来るような客はやっぱりいなかったんだと.....。


23rd Aug,2003 Alpine Valley Music Theatre- East Troy

23rd -Alpine Valley Music Theatre, Chicago......W.A.S.T.E.からの発表はこうだった...
しっかり「シカゴ」と 。
シカゴ!(機内着陸時はとても感動していた。シカゴミュージックシーンが好きなもんで......)
毎度のことだが、私は場所を確認しないでチケットを取ってしまう。
で、今回も下調べなしでチケをとってみた。...........そして調べ始めて気づいた。これってシカゴか????!!!
シカゴはイリノイ州、そしてこの会場があるのはウィスコンシン州....そもそも州がちがうじゃね〜〜か!
East Troy.....どこだこれ?...途方に暮れる。とりあえず聞いた事のある土地の名前で一番近いのはミルウォーキーと思われ、そこから調べを進めていくことに。
が!結局は交通手段は車以外なし...ということで、すっぱり調査終了。(ミルウォーキー在住の方ですら、East Troy...はじめて聞いたので調べてみましたが、おそらく車でしか行けないでしょう...とのこと。)もう、成りゆきにまかせるしかない。
とりあえずシカゴの空港からミルウォーキーまではバスが運行していた。が、どこで降りたらいいのか分からない。イーストトロイに行きたいが...というと、インフォメーションのみんなそろって首をかしげる。どこそれ?といった感じだ。で、なにやら話し合った後ミルウォーキーのアムトラック(長距離電車)の駅で降りろという。
バスに乗り数時間。駅についてまたいろんなひとに聞くが、誰も知らないという。しかも「それって何州??」.....。わかった。もういい。タクシー乗りますから..とタクシー乗り場へ。地図をみせるとやはり頭をかしげている。とりあえず行ってみようというので、値段交渉した。60ドルでなんとか行けるようにするという。
それでOK!ってことで、乗り込んでハイウェイをはしった。なんでこんなに車内に風が?後ろをみると、このタクシーには後ろの窓がなかった(!)。

この日はイーストトロイのBBで宿を予約していた。ちょっと街はずれだったが、街中は高かった為どうせタクシーでなきゃ移動できないんだろうし、どこでとっても同じ!。なら宿代が安い方がいいや.....。とそれだけの理由。
地図で記してあるところでハイウェイを降り、そこからが一苦労。カソリンスタンドをみつけては聞く..というかんじだ。
そこで、ガゾリンスタンド3件目にして1つ有力な情報をえた。「Smiling face barを右に入る」...。どこにそんなバーがあるというのか?
ただひたすら畑が広がっているだけである。右折もなにも突き当たりまできてしまった。バーなんてありゃしない。そこでまた聞くとどうやら通り過ごしたらしい。
来た道を戻ると、「ああ!!」...そこには笑ってる家があった。壁面に目と口がかいてあり確かに笑っていた。そして確かにbarらしいが、こんな昼間にあいているわけがない...。
だし、こんなとこに誰がくるんだ?営業してんのか?それにこの顔!最初来た方向からじゃ見えないし!!!
でも、この時ばかりはみつけた喜びでうんちゃんと大騒ぎをした。そして無事宿に辿り着いた時メーターは95ドルを越えていた。運ちゃんはメーターは気にするなと言ったがチップを含め結局80ドル払った。
帰る時また迎えに来てくれるという約束をして運ちゃんと別れた。辿り着いたBBは私が今まで泊まった事がないような豪華なBB...。
いきなり旬のフルーツ盛り合わせで迎えてくれるBBなんてあるか、普通?ちょっとしたフルーツじゃないよ。入院したら貰えそうな千疋屋風のだよ!
この日の会場も当然車でしかいけないようなところで、BBのオーナーに幾らか払って会場まで送り迎えしてもらうことにした。このBBはAlpine Valleyへ行く客がよく利用するらしく、いままでもこういったサービスをしているそうだ。
これで先日のクリーヴランドのときのような目には会わずに済みそうだ。感謝。
会場入口の看板(写真)から車でちょっと行ったところに"ドロップオフ地点"(こんなもんが設置してある事事態、車社会を思い知らされる)で、落としてもらう。
すでに行列。まだ2時過ぎ。やはり店はなく、水持参でよかった..と胸をなでおろす。今日も日ざしはとてつもなくギラギラ、日陰なし。前にいた子はのぼせで鼻血がタラリ...。
「PITチケの人〜!」と係員がリストバンドをはめにきたあとは、その場で太陽に照りつけられながら座ったまま熟睡。

2+2=5 / Sit Down.Stand Up. / Where I End & You Begin / Kid A / Backdrifts / Lucky /
Paranoid Android / We Suck Young Blood / Fake Plastic Trees / Go To Sleep / Sail To the Moon /
Just / Scatterbrain / Idioteque / No Surprises / The Gloaming / There There /
Encore 1
You and Whose Army? / The National Anthem / Myxomatosis / Street Spirit (fade out) /
Encore 2
Karma Police / Everything In Its Right Place

(写真:一瞬ミニスカート!?(笑)のThom。最近この着こなし多いですね....この日も前日に続き写真撮ってる人があまりにもいなかったので、遠慮がちに使い捨てカメラにて....)そう。写真といえば、今回ほんとに写真撮ってる人がいなかったんです。確かにカメラは持ち込み禁止物にはリストされてるんですが、バンドからの要請がないかぎりはOKだったんですよ。(一眼レフはもちろんダメですが)。にも関わらず撮る人がいない。私も非常に撮りにくくなってしまい、5枚ぐらいが精一杯でした。で、最前固めてる人周りの数人と話しましたが、Radioheadをはじめてみる人がほとんど。(今回海外常連さん1人もいなかった....。アメリカ人の常連さえまわらないUSツアー.....)。そういや数時間も並んでる人達50%の割合で芝生チケ所有者だった.......訳わかんないアメリカ人...。
Jicks終了後、突然割り込んで来た一家(!!たぶん..家族。父1人子3人。)あの暑い中並んだ甲斐もなくあっさりいい場所を奪われた数名。...
あまりの勢いと、その一家の一番下は10才ぐらいだろうか.....子供だし...と文句も言えない状況。私の右隣にいた彼もあっさり最前を奪われる。
それに連なりその子の兄と思われる奴もグイグイ割り込もうとした。「ちょっと〜〜!!」とさすがに頭に来た私は文句を長男にたれると、ソイツは耳栓をしており、その耳を私に見せ「聞こえませ〜ん」という態度をとったが、結局兄は割り込みに失敗し私の後ろにまわった。
「なんなの?なんなの?」とみんなこの家族の行動に呆然。文句を言おうもんなら父親に「なんなんだ!」と逆ギレされ、もうみんなしょうがね〜な〜という感じになった。
私は右となりにでっかいボード...これまたこのボードを嫌がらせかのように押し付けてくる少女、左隣にその姉、右斜うしろにその父、真後ろにムカツク兄、さらに悪い事に彼が具合が悪くなり(凄まじい香水のニオイでした....。)どっかへ移動してしまった。いや〜〜な環境の中でRadioheadを見る事になってしまい、せっかく夕日の中のJicksで気分よくなっていたのに、一転し最悪な気分に。
そしてRadiohead登場。両サイドの姉妹はどうもJonnyの大ファンらしく、Jonnyが出て来た瞬間から高い声(きっと会場中の誰よりも)で叫び続けている。
いったいどこからこんな声が出るのだ?というすごい声を両サイドから2時間聞かされることになるとは....。きっとこの日のライブも最高だったのだろう。でも(私の彼はどこへ行ってしまったのだろう?)という心配も重なり気持的に盛り上がれない自分がいた。
そんな中、バンドは楽しそうに演奏している。ホントに今回思ったのが、これ程彼等の笑顔を見たツアーはいままであっただろうか?ってこと。
この日は例外だが、私もこんなにリラックスしてみれるツアーがあっただろうか?
なぜそんなにアメリカではサービスいいんだ!?って思った程のThomの笑顔。 特にYou and Whose Army?でのThomのピアノに取り付けられているカメラによるサービスもそうだ。アメリカのファンが異様に喜ぶからだろうか?Thomも存分に楽しんでいるようだった。ほんとに異常に盛上がるので私も首をひねって必死にステージ横のモニターを見た。背筋がひんまがる!と苦労しながら見たモニターには、なるほど.....これはみんな騒ぐわ!という場面が映し出されていた。そこには変な顔したりして遊んでいるThomが映っていたのだ。
No Surprisesの例の部分ではまたもや大歓声。でも、前の方では以外と合唱が少なかった。
大合唱ソングKarma Policeすら歌っている人が少なかった。後方、たぶん芝生エリアあたりから聞こえるシート席、PITエリア、そしてステージをも包み込むようなどよめきのような大合唱に感動した。その割には覚えるのが難しそうなMyxomatosisはみんなThomと一緒にうたっている。
そしてまた思った。今度は先日のa wolf at the doorに続きこれも覚えようと。...チッ、ちょっと英語ができるからって(あたりまえだ)ちょっとややこしい難しい曲ばっかりここぞとばかりに歌いやがって!(笑)....しかしこの日のライブは私にとってはほぼベストなセット。これにthe bendsが加わっていたら、もう完璧。
曲が始る度に心の中で「おいおいおい〜まじかよ〜」の連続な夜でした。...きっともっといろんなことがあったんだろうけど、ちょっと思い出せないや.....。

24th Aug,2003 UMB Bank Pavilion -St.Louis
もう最終日!?
ミルウォーキーから飛行機でセントルイスへ。
昼前に空港に着いた。ラッキーなことにホテルへの無料シャトルバスあり。
肝っ玉かぁちゃんのようなおばちゃんが迎えにきてくれた。この日はライブ当日移動の為、少々気分が焦っていた。バスの中でライブ見にきたんだというと、「頭おかしい!」ときっぱり言われる。だが、会場まで乗っけていってあげると言ってくれたのだ。
ホテルについたもののまだ早かった為チェックインできなかったが、ホテルの隣がレストランだったのでそこで食事をしながらチェックインの時間を待つ。
やっとその時間がきて、部屋にはいるとさっきのおばちゃんが電話してきた。例のごとくまわりには何もない。時間をつぶせそうな場所は当然ない。
ホテルにいたって仕方ないし。だから「2時には行きたいんだけど....」というと、「だってゲート開くの5時過ぎよ!」と説教のようになにやらいろいろ語られた。
どうしても無理だ!といいはるおばちゃんは、5時にのっけていってあげるから!ねっ!といい電話を切った。部屋でしばらく考え、「やっぱもう行きたいんだけど」
「実は並びたいし」ともう一度電話をすると「こんな暑いのに並ぶ気?無理よ!」の一点張り。とにかく行きたいの!お願い!!とやっとの思いで連れて行ってもらう。
ゲート前で降ろしてもらったが、ここはほかの会場と違って人間用(あえてこういう)ゲートが車用ゲートをくぐらずともちゃんとあったのだ。
そこにはすでに人が並んでいた。嬉しかったのがコンビニが近くにあった事。トイレもあった。電話もある。幸せだ....。
とにかく暑かった。水もあっという間にお湯になる。待っている間にプロモーターだろうか?でっかい「Radiohead、24日UMB Bank Pavilion」と日程のはいったポスターに寄せ書きをしてほしいとまわって来た。そんなことしながら、コンビニいったりして時間をつぶす。そして開場!
もうとにかくゲートからステージ前までが遠い!!。普段運動してない人間にとっては地獄です。
息が切れる切れる。あっというまにたくさんの少年に抜かされる。それでもなんとかED側最前キープ。
この会場は芝生部分が低く、客にとっては斜面がなだらかな為ステージが見にくいといった難点があったようだが、ステージからの風景は空も見えて良かったようだ。
Thomもどうやら気に入っていたらしい。

setlist:
the gloaming/ 2+2=5 / sit down. stand up/ where i end and you begin/ airbag/ bulletproof/
knives out/ climbing up the walls/ talk show host/ paranoid android/sail to the moon/ a wolf at the door/
go to sleep / i might be wrong/ idioteque / no surprises / there there
Encore 1:
pyramid song / myxomatosis/ just/ how to disappear completely/
Encore #2:
the national anthem / hunting bears/ (after the goldrush)everything in its right place

1曲目"the gloaming"..やられた...。かっこよすぎ。いままでこの曲は別にそんなに特別好きなトラックでもなかったし、ライブで演奏されてもそんなに印象の残るものではなかった。この日までは...。
残念な事に、この日に限って最初にThomの何か言った事をサンプリングするところでトチったらしく、Thomもキョロキョロしていたがバンドはそのまま演奏を続行。
ま〜、このトラブルはおいといて..."the gloaming"が1曲目にもってこられてだけでこんなにも印象が変わるもんだろうか?この曲が1曲目の時はいつものポポポポポポ....は流れない。暗い照明のなかメンバー登場。腹に響くような重低音と共に緑の無気味なライティングがついたり消えたりくり返し怪しくThomが浮かび上がる。
歌のない部分ではThomはひたすらくるくるまわってのダンス。ここは客の「キャ〜〜〜〜!!!」が飛び交う。この日以来、"the gloaming"を1曲目に!と願うようになった私であった。airbag,bulletproof...のつながりはファンを興奮させていた。どうもairbagは海外ではファンがこの曲を特別扱いしている様に思えるのは私だけであろうか?
日本でcreepやるぐらいの勢いで語られるのは何故だろう?「今日airbagやったんだよ!」っていう風に。bulletproof...はや〜〜っとやってれたか!という感じ。
実はリハではこの公演の前からずっと演奏されていたのだ。(並んでると聴こえるんです..)ただ、古い曲をやると盛上がるのは決まって後方部分。
やはりスタンディングにいるファンは若く、わりと新しいファンが多いようだ。knives outの間奏部分で心を和ませ(あの部分かなり好き)無気味なライティングとブースト音でお馴染みのclimbing up the walls、そしてtalk show hostの最後のギターのピックアップに向け歌うThomをみてparanoid androidへ。
アメリカ人。あまり合唱せず。Jonnyがピアノに座るThomに寄り添い始るsail to the moonに続き、アメリカツアーから大のお気に入りになったa wolf at the door。
これは大合唱。なんだかこの文章を書いていると、今回やたら「お気に入り」というのを連発しているが、ほんと、今回のアメリカツアーはいろんなことを気付かされたツアーだったのです。いままでのツアーではそんなに印象深くなかった曲達の素晴らしさに気づかされた事があまりにも多かったのです。
きっとアレンジも少し変えてるのもあるのだろうけど、トータル的に演出が素晴らしかったというか...。一言でいってみれば「パフォーマンスが素晴らしかった」って事でしょうか..。
Radioheadってライブバンドだなぁとつくづく思いました。...で、本編最後を飾るthere thereは芝生で座ってる人達へと。
やたらこの日は Clear Channelに絡むThom。Clear Channel(このツアーの主催?)のオーナー達のVIPシートのせいで皆が見えないよ...とコメント。
アンコール第1弾はpyramid song。ここでもClear Channelではなく、ファンの為にとコメント。myxomatosisでは半壊れぎみのThomを楽しみJustへ。
この時、なにか見なれない人がステージ上に登場した。Jonnyのギターチェンジでギターを持って来たのはStephen Malkmus。
Thomにもらったらしい国旗のバンダナ(?)をつけ、腕には「Radiohead」と書き登場。ギターをいじりながらファンのざわめきにやっと気づいたThomは「誰だあれ?」「あ〜スティーブンか!」と。Justでおおいに盛上がった後は how to disappear completelyでしんみり去って行った。
2回目のアンコールではJonnyがいつものラジオを手にthe national anthem が始り、そしてhunting bearsへと続く。
ローズピアノが出て来たのでいよいよ最後である。椅子に座るとThomはニール・ヤングのafter the goldrushをちょっとだけ披露。
そしてeverything in its right place。ものすごい素晴らしい笑顔で去って行った彼等。そして私の短かったUS 3DAYSもこれにて終了。
3日間だけだったけど、この3日間はとても充実したものになった。
曲1曲1曲の意味を考えさせられたライブだったし、No Surprisesの盛り上がり方はいままでにない経験だった。
それぞれの曲の良さをいちいち気づかされ、おかげさまで"大好き"な曲が増えた。
写真もほとんど撮らなかった為ライブにすごい集中できたのも良かったかな。
Thomもgood moodだったし、無理して行ってよかった。
交通手段等にかんしてはこれ程苦労したことはなかったし、きっとこれからもここまでの苦労はしないだろうけど....。
帰ったら速攻2nd legの為の準備にとりかからないと....。と忙しい自分は本当に幸せ者だ。


exit