日とも同プログラム。曲によって編成が変わる為、例えば..ステージ中央で1曲演奏すると、次は右サイドに数名が移動し、照明がそちらへ。1曲終わると照 明が消え左サイドが明るくなり別グループがプレイ、1曲おわると今度はステージ後方に照明があてられOndes Martenot6台演奏...終わると退散...というふうに曲ごとにプレイヤーが移動したり、袖に消えたりとわりとちょっとJools HollandのTVセットのようで忙しい感じでしたが、そのメリハリ が聴くにもみるにも面白く、眠気にも誘われずで(笑)...。
曲はそれぞれ個性があり、最初にドカンと衝撃があったのは4曲目に演奏された"Piano for children"。
ステージ後方の大スクリーンにJonny Greenwood Piano for childrenという文字が映し出されて曲が始まると、
ステージの後方にあるスクリーンにはRadioheadのライブでもよく使われるように、音色と映像がリンクしている波形のような映像がずっと流れていま した。(おそらく波形を表現しているんでしょうけど)
この曲のメインはタイトルの如くピアノで奏でられるのですが、これがまたJonnyらしいというか...。
もちろん弾いているのはJonnyではないけど、ときどき 「ん?」という箇所が何度もある。普通に聴いていたら「あ、間違えた!いま!」っていうような鍵盤の押しミスらしきひっかかったような音が時々入る。
きっと意図的なもだと思いますが、これもJonnyの作った曲なら十分ありえるありえる...と妙に納得してしまうと同時に、そのスコア通りに弾いている ピアニストを尊敬する.....
コード的にはSail to the moonを思わせる綺麗なコード。美しさの中に、たまに"あれ!?"っていう(笑)。(...2日目のほうが、すんなり聴けました。慣れって怖いです ね...でも2日目が初であろうというお客さんは、その間違えているのと思ってクスクス笑ってる方もいました。)
徐々に ストリングスが音を重ね壮大になったか とおもうと、弦をバンバン叩く音、ボディを叩いてリズムをとり粗々しさを出したとおもったら、いきなりジャジーな感じになったり....。やりたいこと全 部ぶっこんだ的な感じと人間味のある温かさがたまらなかったです。
ちなみにこの曲の構成はピアノPf×1、ヴァイオリンVn×6、ヴィオラVla×2、チェロVc×2、コントラバスCB×2(ピアノコンチェルト)   (Thanks! megさん!!)
演奏が終わるとJonnyが挨拶に登場。拍手喝采!!
"Smear"は冷気が漂う感じと不協和音ぽく、Jonny感たっぷり。OndesMartenotの生演奏も本当に素晴らしかった。
実際生音ははじめてきいたけど、あのまろやかさというか、オブラートがかかっているというか....。
私はFrench Connectionを所有してますが、それではいまだかつて出せた事がない..というか出せなそうななんとも言えない音がでてました...。スピーカー でしょうね......きっと。
Smearは前回(2003年 fuse festival)演奏されたものより、少々短く前より隙間のない感じに編曲されていたようです。
Jonnyはリハーサルの段階でこの曲を6分削ったそうですが、そんな間際でもSinfoniettaの方々はこころよくやってのけてくれたそうです。 Jonny自身、この新しいヴァージョンを公演前にとても楽しみにしていると語っていましたね。ちなみにこの曲の構成ですが、
ヴァイオリン Vn×6、ヴィオラ Vla×2、チェロ Vc×2、コントラバス
CB×2、ハープHarp×1、クラリネット×1、ホルンHorn×1、パーカッションPer×1、オンド・マルトノOndes×2 (再び Thanks! megさん!)

そしてアラビアの風をまき散らしたThe Nazareth Orchestraの演奏、Lubna Salameの歌..アラビアの音楽ではかかせないという曲"Enta Omri(you are may life)"も2回しか聴いていないのに妙に耳に残る。
一部が終わり、30分のインターバルにはRadiohead TVが上映された。"チキン爆弾"(本タイトルなんだっけ?)は大ウケしてましたね。

そして後半突入。不安、狂気、緊張するような独自の音楽からホラー映画にも使われているPendereckiの作品は知らずと耳にしてる人も多いと言われ ていま すが、Pendereckiの作品も今回選曲されていて、演奏された"Capriccio"はアバンギャルド系というべきか。これもかなり興味をひか れた。今回前編後編にかけ全4曲演奏されたHenri Dutilleuxの曲はどれも2分(1曲だけ4分)という短さで、ステージ左にちょこっと4人でパパッと演奏されてましたが、コミカルな感じもありス ピー ド感もあって、この日の進行のいいスパイスになっている感じがしました。....スパイスというには豪華すぎですが...。

そしていよいよスクリー ンにRadioheadの文字が映し出されThomとJonnyの登場。
まずJonnyがOndes Martenot の演奏隊に連なって登場。一番ステージ中央よりのOndes Martenotの前にすわり、ステージ袖をみつめThomが出てくるのを待つJonny。
そしてThomがでてきてJonnyも笑顔。

そしてステージ上は今までの出演者が総出演といった感じで華やかに。
Jonnyもいつも通りTシャツに黒のジャケットをはおり、ジーンズ。初日のThomはちょっと伸びた髪をブワっと立たせてダボついた白シャツにベストに ダボついたパンツをベルトの穴最先端止めまでの腰履き。今までに見た事のない程の乱れ様(笑)。2日目のThomは黒のTシャツにベストにダボパン..。 2日目もJonnyは両日同じ...だったと思う....。
曲がはじまるまでThomはポケットに手を突っ込んで客席をキョロキョロみわたし、
照れ笑いしてみたり、とても厳しい顔(のふり?)をしてみたり。譜面台 の紙をいじったり。2日目はステージに上がったものの、準備が整わず頭をポリポリ、観客にヘーイとかいわれて照れまくり&落ち着きなしでしたが、曲が始る と途端にアーティスト、Thomになるんですよね。

1曲目は新曲"Arpeggi"。イントロはアルペジオではじまる。Ondes Martenotの鍵盤のほうで奏でる音も優しい音。ちょっと子守唄っぽくもきこえた。
時々入るハープの音、だんだん楽器が重なっていく中、優しい声とともに、ピアノでアルペジオを弾いているかのように指が激しく動き、ひたすらアルペジオを 奏でている。演奏はとても幻想的。ヒュ〜イン(ヒュイ〜ンではなく)というOndesの音には本当にひきつけられてしまう。
その周りではフワフワしたような空間があり妖精でも舞い降りて来そうだった。歌詞があちこちにアップされてますが、それっぽいのを アップしておきます。


Arpeggi

in the deepest ocean
the bottom of the sea
your eyes they turn me
why should I stay here
why should I stay

I'd be crazy not to fall
follow where you lead
your eyes
they turn me
sunk without a trace
the bottom of the deep
your eyes
they turn me
turn me into phantoms
i follow to the edge
of the earth
and fall off
everybody leaves
if they get the chance
and this is my chance
-----
and we're fishies
picked over by the worms
and we're fishies
we're fishes
we're fishies

hit the bottom
hit the bottom to escape
escape
hit the bottom
hit the bottom to escape
escape
escape
深い深い海の底
君の目、その目が僕を変える
なぜ、ここにいなければならないの?
なぜ?

はぐれないように必死なんだ
君が導く方へついていこう
君の目、
その目が僕を変えるんだ
跡をつけずに沈めたら
深い底まで
君は僕を変える
僕を幻に変える
僕は世界の果てまでついていく
そして消える
チャンスがあれば誰だって去っていく
だから
これは僕のチャンス

......
そう、僕らは魚
エサで釣られる
僕らは魚
僕らは魚
僕らは魚
海の底に達するまで逃げないと
海の底まで辿り着くんだ
逃げるために
逃げるんだ
海の底まで
海の底まで
逃げるんだ
逃げるんだ

※we're fishies..のラインは後にweird fishesと判明し、曲名も
weird fishes/arpeggiとしてリリースされましたが、当時のまま掲載しておきます。


この曲にはアラビアの曲を歌ったLubna Salameが参加。
曲もジャンベ(だったかな?)を叩く音が軽やかで、曲がかなりアラビック調な仕上がりになっていた。
Thomのビブラートも時々その影響をうけていた。
前日はThomの動きが左右に激しいので時々指揮者とぶつかりそうになってましたが(実際ぶつかっていたかも...。)
その為か2日目は距離を広めたか、動きを小さくしたのかそういったシーンもなく安心してみれました(笑)。
なんといってもThomとJonnyが奏でるOndes Martenotとのユニゾンは素晴らしかったです。
Thomもさ りげなく譜面何度もみてましたが、Jonnyは譜面を追いっぱなし。
Jonnyに至ってはかなり鍵盤が飛ぶので(Ondesなのでリボンの左右に動く距離が長いといったほうがわかり易いかもしれませんが)大変だったと思い ます。そしてLubna Salameもすばらしかった。
あとでOndes Martenotに詳しい方に聞いたらJonnyの使用していたOndes Martenotは1日目と2日目と違うものだったようです。
1日目はmusique de chambreの機種(鍵盤とボタン部が並んでる/台と本体が分解できる)で、2日めはコンサートタイプ(ボタン部が引き出しになっている)ものだそうで す。

曲が終わった後、Lubna SalameがThomの手をとり、グイっとひきよせると、「あちゃ〜」といった感じに戸惑うThom。外国人特有の挨拶のキスをしたのだけど、照れる事 照れる事(笑)。2日目の方が紳士でしたね。
そして客席も、ステー ジ上も拍手の嵐。
主役Jonnyがひかえめに出てくると、ThomはJonnyをグイっとホレホレお前が主役だぞと言わんばかりに前に押し出す。皆の拍手を浴びて手をふる Jonny。みんな素敵な笑顔でした。
一旦ステージを去ったThomとJonnyが、再現れスタンディングオベーション。すばらし い2日間でした。

補足:Ondes Martenot6台とかきましたが、どうやらOndes Martenotではないと思っていたJonnyの逆端にあった黒っぽいのもOndes Martenotだったのかもしれません。
そして、左から3つめの1台だけondea(Martenotの次世代機)だったかも。..という情報もい ただきました。thanks again Meg さん!

1日目にはEd、2日目にはColinを見かけました。NigelやBeckもきてたみたいですね。
写真はバラバラっと載せてしまいましたが、Thomの服装でどっちの日か判断してください(笑)。
newspaperヒースロー空港に降りたった日(22日)の新聞 2誌を今さら読んでいるわけですが......。
これらには 大きくJonnyが取り上げられた記事が載っていました。
.....Jonnyは負傷してたんですね...。でも取材からはすくなくとも一週間たってたから大丈夫だったんだろうと思いたいところですが...。
「かわいそうでしょ?この手。濡れてるんじゃないよ、軟膏だよ」 彼の右手の指は火傷していたそうですね...。
どの程度だったんでしょうか....練習にも影響があったでしょうね...。

Jonnyのクラシカルな観念はRadioheadのアルバムにも影響をあたえていますが、Jonnyはこういったクラッシックに対する熱狂ぶりがバンド をイラつかせる可能性があるともわかってる...とも。
「でもこれだけは言う。"きいて。フレンチ・ホルンは素晴らしい。僕らはこれらを使う方法をみつけるべきだ。"それか、こう言うだろうな"もしこの曲が Penderecki、Alice Coltraneのように聞こえたら素晴らしいだろうな"ってね。そう、子供じみてる。だって僕らは誰もAlice Coltraneみたいにジャズをプレイできる奴はいないし、Pendereckiがやってるような音楽を書ける奴がいない。僕らにあるのはは基礎知識と ギターだけで、そういうことに手を伸ばしては失敗する。でも、それが素敵なことなんだ。」
今後もJonnyのクラッシックな活動は続く。
BBCでのお仕事。「正気とはおもえないよ。だって自分のオーケストラを持っちゃうんだ。まだ信じられない。」弦楽器のプレイヤーにスネアやハイハットの ような音を求め、やってみたらある部分でオーケストラの誰かが笑いはじめちゃったとか。そんなJonnyの今後のこういった活動も気になりますが、やはり Radioheadについて...。
Radioheadはいつだって僕がやる事の中心にしていくつもり。」。「昨日どうやって僕らがクラビコード(とっても古い鍵盤 楽器。ピアノの元といわれている)を取り入れるべきか説明しようとした。」...次作になにをたくらんでるんでしょう?
今現在Radioheadはスタジオ入りしてますね。
次はどんな形でどのようにでてくるかわかりませんが、期待して待ってよっと。

どれも数秒ですが、楽しんでください。(要:Flash) thanks! Tommyさん
arpeggi
where bluebirds fly
thanks