9月4日土曜日。
Thom、オフィシャルメッセージボードに久々に登場。
メンバーが登場するとログは驚く程早く流れて行き、たいてい彼等は夜に登場とあって、日本人としては居合わせるのは時差の都合上なかなか難しい。
この日もどうせログなんて消え去っているだろうと思いつつ、過去ログのあるページをクリックしたら偶然にもThomの書き込みがされているページに一発ヒット...。
そこに書かれていたのは以下である。

gud evernin
i hope you all are well.
its saturday. i need to go to bed.
im planning a trip to fylingdales anybody want to come?
its a nice place.
they have big domes and stuff.
its up north.
and im down south.
bring a sandwich.
i think they are planning world domination there or something.
errr
yep
its the 25th. thats also a saturday.what should i say. i dont want to be rude. but they are about to announce star wars..
www.cnduk.org
love peace and misfires
thm

コンバンワ
みんな元気だといいけど。土曜。もう寝ないとな。
Fylingdalesに出かけようとおもってるんだけど、行きたいって人いる?いいところだよ。デカいドームとかあるんだ。
北なんだけどさ。で僕は南に下ってくる。サンドイッチをもってね。奴らはそこで世界を支配しようとでもしてるんだ。
う〜ん、そう。25日、これも土曜。
さて何を言うべきかな。無礼な奴にはなりたくないけど、奴らはまさにスター・ウォーズを宣言しようとしているからね...
www.cnduk.org 愛と平和、そして(ミサイルの)不発を願って トム。

anybody want to come?..... 小さく「ハイ..」.....半分手があがる(笑)。

ここから眠れない夜が始った。
fylingdales...?何?Thom、またスペルミス?とすら思った程聞いた事ない言葉。どうやら土地の名前らしい。でもどこ?
CND....う〜ん、Tシャツ買う時ちょっと勉強した。でもうわべだけでなくちゃんと知っておくべきだ。fylingdales...やっかいなものがあるらしい


次の日の朝、いつも御世話になっている旅行会社に電話する。混んでる時期なので難しいともいわれつつ親切に対応してくれた。
エアが確定しないまま予定をたてる。いったいどうやっていったらいいのか。
ライヴと違って始るのは25日土曜の正午。曜日も時間も結構ネックとなっていた。
前日ヨークまでいき、当日 fylingdales...これは間に合わない。じゃ、もっと北のそれなりの町で1泊して朝早く....ところが、なんでこことここはこんなに近いのに交通手段がない!?なんで午前中にしかも正午には間に合わないバスしかない!?電車がどうしてこことここが繋がらない!?なんで待ち時間が2時間も......タクシー乗るには距離がありすぎる......そんなのばっか...。間に合わない可能性大...悪条件だらけだった。
前日にどこまでいけるかがわからなきゃ、宿の予約もできない。それじゃなくとも田舎だし、こんなことがあったらきっとたくさんの人が集るだろう?そしたらあっという間に空き部屋なんかなくなる。そんな不安をもちつつ とりつかれたようにCNDの活動について読みあさる。そして交通手段を考える。宿を探す。...これのくり返しを毎日続けた。出発一週間前、エア確定。そしてやっとなんとかなりそうな交通手段も発見。fylingdalesの近くの町Whitbyに的をしぼり宿探し。これがまた困難。12件程空きがないかどうか訪ねたが、返事がきたのはそのうち5件。3件は空きがなしで、2件はOK。そのうちの1件で予約をいれたが出発3日前にトラブル発生で泊れなくなった。あわててもう1件に連絡をいれたが、連絡がつかない。もう他の手段を考えないと...といもっていたところでなんとか連絡がつき、予約完了。ここさえ決れば残りの旅行はなんとでもなる!ってなかんじで、出発2日前に一気に予約。ラストミニッツブッキングで宿が安い!Whitbyの宿が決った後はなにもかもがスムーズだった。
1週間のUK滞在。前日に全てが完了し、前夜は約束があり飲みにいく....ドタバタした日々がやっとおわるが、荷物詰めてない。今夜も眠れない...。

1日目、成田でバックパックがちょっと機内持ち込みには大きすぎる...といわれたが、ヒースローからWhitbyという町へ向かって急ぐ為、「すんごい急いでるんです。1本乗り過ごしたら、野宿になるんです!」と無理矢理頼んだ。まぁ、ちょっと大袈裟だがとても急いでいる事には変わりない。
この日の移動は、15時半頃ヒースロー着。いつもすごい並ぶからすんなり入国できないだろうということも考えて17時半以降のYork行きの電車を予定する。今回電車に乗りまくるのでブリットレイルパスを購入していた。しかも!なんと2004年からブリットイングランドパスとやらが新登場したらしく、スコットランドに行かないならこの新登場ヴァージョンでカバーできる。ブリットレイルパスより5000円ぐらい安い。これは感動した。
そのおかげで、HeathrowからPaddingtonまでの直通Heathrow Expressにものることができ、そこからちょっと地下鉄に乗り換えてKings Crossへいき、予定通り17時半のYork行きに乗れた。Yorkで20分の待ち時間でScarborough行きの電車に乗る予定だった。これに乗れれば、ScarboroughからWhitbyまでのバスはこの日残り3本。電車の到着時間とバスの出発時間の差はなんと2〜10分。バスの時刻表にはしっかり「電車とのコネクション可能」ってかかれていたが、ここはイギリス..ということで信じていなかった。まぁ、乗り換えできなくてもまだ2本あるから乗れるだろう。と余裕で電車を待っていた。
ところが、待っていたホームに時刻通りに来た電車はLiverpool行き。この時に限ってものすごく眠くてボケてたため「リバプール...ふ〜ん」と乗り込んでしまったのだ。1つ目の駅がLeeds......我にかえって慌てて電車を降りた。Yorkに戻ろうとするが、次のScarborough行きに乗れるだろうか....。この時すでに次のScarborough行きがYorkから発車するまでの間が30分ぐらいだった。でも次のScarborough行きに乗れなければ、どうせバスへの乗り換えは不可能だろうし.....ってことは野宿or高額払ってタクシーしか選ぶ道がなかった。Yorkになんとか戻り、駅構内を猛ダッシュ。Scarborough行きに飛び乗るように乗り込んだ。1時間程でScarboroughに到着。そしてやはり「可能」とかかれていた乗継ぎは「不可能」だった。確かに可能かもしれないという位置関係、電車の駅前にバス停はあったが...バスは電車を待っていてくれなかった。もし、この後のScarborough行きの最終便に乗っていたら、同じくバスに乗れずに......恐ろしい..。
結局この日のWhitby行きバスの最終便、23:10に乗る事決定。バスが来るまで1時間半程。宿には夜到着とは伝えてあったが、まさかこんな時間になるとは...とりあえず到着が夜中になることを連絡し、駅前パブへ。Whitbyに着いたのはもう日付けも変わった夜中1時頃。地図上でこの辺だろ..というところまで来たが、真っ暗で宿がみつからず結局BBの人が迎えに出て来てくれた。

25日。結局よく眠れず朝早くから行動する。といってもこの辺は何もないので朝食後とりあえず駅にむかった。
fylingdalesまでは行こうと思えはここから電車とスチームトレイン(蒸気機関車)を乗継いで行く事もできるが、距離はそんなにないのに電車がない。
午前中1本。それでは確実に正午にfylingdalesにいることが不可能。ちょっと早いと思ったが、11時前にタクシーで直行した。
ただの高原地帯。家もなにもない。そしてある小さなテントの近くでここがミーティングポイントらしいよ。と降ろされる。
ポリスしかいない。「ここでどうすればいいですか?待ってればいいのですか?」等と入口で聞いた。
「そうそう」と。すごい寒くて、風が強かった。けど、さえぎる物はなにもない。(写真参照:上の写真まん中ちょっと右の黄色い物体がスピーチ等が行われたテント/ちなみに右の写真がテント内に展示された資料の数々) テントの中にCNDの人達がほんのわずかいて、準備をしていたので邪魔にならないようにと外にいたら、中に入ってあったまりなさいよと優しく声をかけてくれた。
どこから来たの?から会話が始る。日本からこの為だけに来たって言ったらひどく驚かれた(あたりまえだ) 。
アラスカでも今日このCNDの平和に対する深い専念を示す為に同じように人が集っているという。今日は特別な日なんだと。
「Radioheadとかいうバンドの人も来るのよね」そんな話になったとき、「いや、実はとてもファンで..」と告白した。
でも、そう言う事をきっかけにわざわざここまで来た事をとても喜んでくれた。

今回の舞台となったFylingdales基地とは、USが新たに掲げた"スター・ウォーズ"計画(戦略防衛構想/宇宙空間からレーザーで敵のミサイルを打ち落とす、SDIとして知られる)の最重要地。英国で公式に認可されている唯一の"スター・ウォーズ"基地でもある。2004年秋、ブッシュ大統領はこの"スター・ウォーズ"計画開始の表明を予定している。
Fylingdalesのレーダーは、米国のグローバルミサイル防御システムの一部としての使用のために、現在もグレードアップされ続けている。そしてミサイル追跡や目標を定めたり、戦闘管理のために使われることになっているネットワークに、すぐにプラグを差し込まれることになる。Fylingdalesは地球を軌道に乗って回っている全ての宇宙物体を追跡し、宇宙監視ネットワークの一部でもあるCheyenne山の米国宇宙司令部に直接データをを送る...すなわちどんな衛星攻撃にも宇宙戦争プログラムにも必要不可欠なものとなっているということだ。 こんな物体がこの綺麗なヨークシャーの高原に立っているわけだ。
今回のデモは"スター・ウォーズ"ミサイル防衛システムを支持するブレア首相への抗議がメイン。大量破壊兵器の使用が禁止されているにも関わらず、衛星攻撃兵器やレーザー等が大気中で今後実験される...そうなったらどうなるか?ということが重要ポイントとなっている。Thomは国民の意見もきかず、この様にアメリカにスターウォーズ計画に英国を利用させることを決定したトニー・ブレアに対する怒りをぶちまけ、もしこんなシステムの実行を許したら、僕らの子孫への遺産はとんでもなく恐ろしいものになる..と語った。
今回は「私も大ファンだけど、政治的な問題にはいくらファンでもかかわりたくない」...ってひとも沢山いるとおもうし、今回のFylingdalesの デモの主要からすると、日本人の私が参加したときいたら「どうせThomのファンだから行っただけでしょ?」といわれるのがオチかもしれない。
それでもいいや。 英国人でもなく英国に住んでいるわけでもない。だから私達の国によくもこんなものを!とは言えないのは当然の事。
だけど、CNDが取り組んでいる問題はとても大きく日本にもかかわってるとおもう。核兵器廃絶運動....日本は被爆国でもあるし、最終的には平和を願う心。これは世界中どこでも。それに"スター・ウォーズ"計画なんてとんでもない計画だ...。アメリカは新兵器・宇宙兵器の開発によって宇宙空間を独占し、他国を屈服させる侵略戦争・核戦争政策...つまり戦争の準備を本格的にはじめたとしか思えない。防衛という名目だが新たにミサイルを世界配備する、そうなったらロシア・中国も対抗措置を取る、すなわち核軍拡競争を招くとも言われている。そしてこの"スター・ウォーズ"計画の研究には日本も手を貸しているというのだから。
それだけでなく、CNDは各地で活動してるけど、音楽を通してみんなに感心を持たせるって事も素晴らしいことだよ。
少なからずとも感心をもっていろいろ読んだりする 自分みたいな奴がいるってことだから。今や毎年騒いでるGlastonbury Festivalだってそうだ。
あのフェスは最初はCNDが主催して始ったフェスなんだから。........
私はここではあまり政治的な問題は話したくないからこれ以上はいわない。深く突っ込まれるとわからないしね。
けど、アメリカの言いなりって意味では日本も同じだとおもう。.....

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