さて続き.....。
コーヒーやちょっとした食べ物を調達できるキャンピングカーが到着。
告知では「music,a march to the rader,a Star Wars exibition,games,a drumming workshop,food and more」とあり、とても大袈裟な物を想像しており、どれだけの人が集るだろう?もしかしたらThomのスピーチすらどこかしらないうちに行われて、見る事もなく終わるかも知れないとすらおもっていたのだが...。このテントの小ささといい、スピーカーを用意していることからスピーチもこのテント前で行われるらしいし、フードといっても、どうやらこのキャンピングカー1台らしい。
今回各地のCNDからもこのFylingdalesまで送迎バスが出る事になっていたが、まだ現れず。
すごいたくさんの人が集る事を予想していただけにずいぶんのんびりしてるなぁ...と思ったころ、Thomが到着。
そしてThomに続いて人が続々と集り始めた。さっきradioheadファンなんですと告白したときの人がThomに声をかけていた。
「あなたのファンで日本からきてるのよ」と。こっちをみるなりこう言われた。
「へ〜イ、こんなとこで何やってんだよ」「何って、これだよ!」「冗談だろ!?」「冗談じゃないよ」
Radioheadの活動についてはあえて何も聞かなかった。なにか今回のことでメッセージもらえる?一言でいいから。といってもらったのが、このページの前のページにひっつけてあるメッセージです。他にもファンがどんどん集りだしたけどみんなすごい落ち着いていた..というより、場所をわきまえていたというか、サイン頼んだりとか写真をとったりとかする人がほとんどいなくて、Thomも普通に対応してたし普通にウロウロしてた(笑)。
すごい寒いのに下にNo Star WarsT着てたから、撮影でコート脱がされてた。ちなみにTシャツonTシャツ、コートonコートという本日の着こなし。どんな気候でも脱ぎ着でうまくやっていけそうだ(笑)。
そして各地からのバスも集りだして、drumming workshopもはじまり一気ににぎやかに。

レーダーのある道路の反対側、そしてミーティングポイントとなっているこのテント周辺はまったくちがった空気だった。道路を渡ったあっち側にはたくさんの警察。こっち側だけがこの静かな綺麗なヨークシャーのムーアで、デモとは思えない程のんびりとした雰囲気。たまに蒸気機関車が煙を吐きながら通過する。
素晴らしい光景だった。

そしてほぼ時間通りにスピーチ開始。
Neil Kingsnorth, Yorkshire CND
Jackie Fearnley, Fylingdales Action Network
Dave Knight, Global Network
Kate Hudson, CND
Thom Yorke, Radiohead
各自4.5〜7.8分ぐらいだっただろうか....。
Kate Hudsonは一部で女優と報じられていたが、同姓同名のCNDの副議長さんです...。

Thomのスピーチは4分ちょっとだった。
スピーチ前のThomを私はみてないのだが、かなり緊張した面持ちでウロウロと落ち着きがなく、他のスピーカーのスピーチ中にもThomは声をあげたりしてたらしい。
怒りと呆れがまざったようなThomが話しはじめた。
*
*
いったい何を考えてるんだ、ミスター・ブレア?
よくもまぁスターウォーズに僕らを巻き込んでくれたもんだよ。
僕らの意見も聞かずにさ。
1秒たりともね。
そうするのが正しいって決め込んでるだけだろ。
宇宙を支配する為にはアメリカと条約を結ぶ事が英国の役割だと思ってるんだ。宇宙で実験することも、あらゆる核の条約に反することもね。中国と戦う為、ロシアと戦う為、言ってやれよ。私達は道徳的権利を持っています。これは私達の義務です。私達が私達の世界を民主的に保とうとする唯一の人間ですってさ。
僕がいおうか。僕は自分がしてることぐらいわかってるからさ!
これは、一体なんなんだよ?
あんたら何様だよ?
わかんない。ぜんぜんわかんないよ。
最初の攻撃やら宇宙に兵器を置く権利を引き受けることの何が民主的なんだかさっぱり理解できない。
民主主義ってなんだよ?
どっかに解説あるか?
中国とロシアは国連で動議を提出してる。中国とロシアは国連でそうやり続けてるんだよ。毎年「この事について論議してもいいかい?たぶん、たぶんこんな武装戦ははじめるべきではない」って言いながらね。
つまり....僕らが中国のように、ここがロシアのようではないってことだよ....わかるだろ、
「僕らはあなたに絶対にこんなことはさせるつもりはない、契約も結ばさせない。例え軍の契約において僕らに10億のオファーがあっても。
そんなことするつもりはない。そんなバカじゃない。」っていうふうにさ。
...けどまぁ.....どうやら、英国の社会、米社会がとても愚かみたいだから、こんな事態を起こすんだろうな。
なぜかって?
僕がわかってないって?
僕は3日間もまともに寝てないんだ。Neil(CND)が読むようにってたくさんのものをくれたからさ(笑)おまけに理解に苦しんだし、
でも
僕のどんなに攻撃的な言葉、Orwellian*の攻撃的な言葉は"full strength of dollars"なんだ。
(*Orwellian...George Orwell未来小説「1984(Nineteen,eighty-Four)」の著者。このGeorge Orwell考え方に賛同する人のことをOrwellianという。"2+2=5"は、また、その本からの引用でもある。)
つまり
もうこれ以上のOrwellianを捕まえる事ができないってこと。
呼んでみなよ、どんなもんか。
あなたは武器を宇宙に置きたがってる、あなたは宇宙を支配したがってる、あなたは次世代に続くことをコントロールするための権利を要求したがっている。
この結果、そう、こんな遺産だよ。こんな事(スターウォーズ計画)が起こる事を許してしまったら、僕らの子孫への遺産は恐ろしいものだ。とてつもなく恐ろしいものだよ。
それと、Geoff Hoonがどうやって下院でこの計画を発表するために立ちあがったのかったのか理解できない。彼等はFylindalesのアップグレードに同意し、再び座り、夜はちゃんと寝ている。意味がわかんないよ。
一見、いくらかの仕事がそこでされたかもしれない。
BAE(農業経済局)が何かしらうまいことやってくれるかもしれないと思ってる。
それならよし。だろ?
これでけっこう。
続けてくれ。
僕らは気にしない。
僕らは、普通の生活をしていくのに忙し過ぎて宇宙で起こっている事をののしることもできないんだ。
見えないしね......
Neilと彼の仲間が今回の事によって成功するのを本当に望んでいる。
うまく事を運んでくれた君たちがみんなに気に入られる事を本当に望んでいるよ。こんな何もないところでさ....おそらくこんな物をここに置いた理由でもあるとおもうけど。それがずっと不思議で、いつも疑問に思ってた。やっとわかったよ。
少なくとも君たちがHoonにとって、Blairにとって極めて不便で政治的に不都合にさせる事を願うよ。
今回の事が奴らののどを少しでも詰まらせる事になればいいと思う。少しでもね。
まず、それが..そうなったら、それはやりがいがあったってことだ。
今日という日が価値がある日で、そう、多分僕らはまさにそうすべきで.........それが僕が考えようとしていたことで、とにかく、奴らにとって不快な土曜日にするってのも厄介ものだな。(笑いが起こる)
ありがとう。*
* スピーチのあと、Thomはえらくみんなに誉められ、テレ笑いをしてた。
このあと、レーダーに向けてのデモ行進。350人から400人といった人の列ができた。
Thomは一番先頭でCNDの旗をもって列を率先した。 "Blair is a poodle, woof woof"とも歌っていたらしいが、私はほぼ最後尾にいたためこれは聴いていない。
始めは車道をあるいた。本当になにもない中でのデモ行進のため、反対車線を走る車も「何ごと?」という感じだ。
しばらく歩いた後、今度はレーダーのすぐ近くまでいくために草むらを歩いた。
ドラムをたたきながら歩く集団、声を張り上げる若い女の子達、手をひき合ながらあるく老人。重い旗を一生懸命もって歩く少年。
ここへ来る前にFylingdalesの設備についてみたけど、ここのフェンスには電気がはしるだの走らないだのちょっと恐ろしかったのだが、当然そんな恐ろしい区域までは入れないわけで、でも、普段は絶対はいれないところまで警察の先導もありかなり踏み込み、レーダーのすぐ近くのフェンスまで行進は進み1端とまった。
ここで、また拡声器によるCNDのNeilと Fylingdales Action NetworkのJackieのスピーチがあったが、レーダーの近くのせいだかハウリングがひどく、みんなレーダーにむかって、とめやがれ〜!と叫んだ。

それからまた来た道をゆっくり戻った。
テントに戻って来てからはもう自然解散といったかんじで、みんなどんどん帰って行った。結構歩いたおかげで寒さも吹き飛び、太陽もいい感じでほんとう辺一面はうつくしかった。あっちがわのレーダーを除いては...。

帰りはどうしよう...やはりタクシーしかないけどそういえばタクシー会社の電話番号をひかえてくるのをわすれたなぁ...と思っていたところに、スコットランドCNDのバスを運転して来た人がWhitby駅まで乗せて行ってあげるよ...といってくれた。とても助かった。
彼等のバスはなんだか途中まで来て、人を1人乗せ忘れて(こっからしてちょっと笑えるのだが...)戻ったりして、2時間遅れてここに到着したため、スピーチにも間に合わず、行進も途中参加となった。そしてもう人もまばらになったテント前で自作の旗を振りながら、ワイワイ盛上がっていた。少年からおじいさん、やかましいお姉ちゃんなどさまざまで、その盛り上がり方は映画にできるぐらい笑える光景だった(笑)。でもみんな平和を願っている人達。
ピ ーチクパーチク、タバコをプカプカ、車内はいろんなものが散乱..というこれまた素敵なバスで駅まで楽しませてもらった。

次の日、このFylingdalesを抜けて走る、North Yorkshire Moors Railwayで南下。これもいい経験だった。
今どき「ポーッ」っと汽笛を鳴らし白い煙を吐く汽車に乗るなんて、想像もしてなかった。始発駅から終点まで乗った。
車窓からは汽車に手を振る為に庭にに出てくる家族、仕事を中断して手を振るおじさん達... とても温かかった。

***
このデモ参加の後、Thomは「行ってよかったよ。ちょっとした効果はあったんじゃないかな。」
と言っていたようだ。
そしてRadioheadは、静かに、ほんとに静かにだがアイディアをだしあったり、新しいモノにむけて動き始めているそうだ.....。

CND
http://www.cnduk.org/

http://www.cndyorks.gn.apc.org/


今回のデモに関する記事のリンク
http://www.globenet.free-online.co.uk/
http://www.nme.com/
http://www.indymedia.org.uk/

http://news.bbc.co.uk/
http://www.leedstoday.net/

http://news.scotsman.com/

special thanks to Lucy



EXIT


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