planet telex
...元々「プラネットゼロックス』というタイトルにしようと考えていたんだけど、コピーのゼロックスが告訴するって脅しをかけてきたんだ、最低!...あれ、真夜中に録り始めたんだよね。その日はずっとスタジオにいて、もううんざりって状態になっててさ、ジョン・レッキー(プロデューサー)が「よし!すっごい旨い店知ってるからみんなで行こう!」って。で、戻ってきたら僕とジョニーとで「待った、新曲だ新曲だぁ」って(笑)。みんな「へいへい」とか言ってさ。とにかくあれを録ってる時はほんと面白かった。

the bends
...もう何年も温めていた曲。ジョニーのお気に入りだよ。アルバムの顔になる曲だね。

high and dry
...ずっと前に録った曲なんだ。当時は最悪だと思ったんだけど、発掘して久々に聴いてみたらなかなか良いサウンドだって思った。でも、ちゃんとしたテイクを録れる自信がなくって、そのままになっていたんだ。そんな感じのPOPソングなのさ。

fake plastic trees
...レコーディングにえらく手こずった。曲自体はシンプルだけど、とにかくいろんな音をかぶせてOVERプロデュース気味にしてみた。そうせずにはいられなかったんだ。この曲をレコーディングした時僕は最低の状態で、スタジオでぶっ倒れてたんだよ。ひどい口論になってみんな出ていった後に僕とジョン・レッキーだけになって、彼がとにかく録音してみろ、出来は気にしなくていいって言ってね。

bones...全員同時にプレイした。LIVEで何回も演っていたから楽だったな。僕が"bones"を書いた時は、...「今、この瞬間自分を襲う感情はすべて誰かの身代わりなんだ」って考えながら書いてたんだよね。

(nice dream)...最高の気分でレコーディングできた。すごくダルい曲で、フィルが初めてアコースティック・ギターを弾いてるよ。すごく晴れた日にマイクを全部外に出して、アコースティックで録音したんだ。僕達らしくない曲で、そこがまたいいのさ。

just...学校を卒業して大学の友達とパーティーに行った時、会場で窓から飛び下り自殺しようとした奴がいたんだ。それに僕の知り合いが自殺願望を持ってたとか、そんなことを歌った曲だよ。ジョニーと僕で、1曲の中にどれだけコードを入れられるか実験してたのさ。

my iron lung
...曲調、メロディー、それから曲のイメージも最高に美しい出来だったんだけど、あまりに心地好い曲だから、思いっきりぶち壊してやったんだ。

bullet proof..i wish i was
...僕がアルバムの中で1番気に入ってる曲だね。サウンドから何からすごく暖かいし、誇りにしている。ジョニーとエドがギター・パートにこだわってたんで、逆にモニターを消して音を聴けないようにしてやったんだ。あいつらは知ってる限りの妙なサウンドを全部混ぜ合わせて、メチャクチャな音を出してた。でも、全然メチャクチャだったわけでもなくて、常に意味がある音、またはいかにも意味がありそうな音が得られたのさ。そんなところも気に入ってるんだ。僕は実験が好きだからね。

black star
...オフの日に4時間ぐらいで録音してしまった曲。すべてがこの中にある。

sulk
...メロディーはしばらく温めていたもの。最初はフィル・スペクターっぽかったんだけど、最終的には似ても似つかぬ曲になった。

street spirit (fade out)
...これも僕のお気に入りで、以前のサウンドとは全然違った出来になった。ツアーバスの中で書いた。最後の"魂を愛で満たせ"という部分で希望に満ちた曲にしようとしたんだ。この曲は誇りだし、メロディーも変わってるから、是非シングル・カットしたい。ドラムが入ってくる部分を聴くと今でもゾクッとするよ。みんなも気に入ってくれるといいんだけどな。






AIRBAG
...T:ジョニーのギターの出だしの部分は、僕も気に入ってるんだよ。クラシックといってもいいくらいだよ。でも、初めてあの曲プレーした時、お前すっごく機嫌悪かったんだよね。 J(ジョニー):(笑) T:ただね、あの曲を書いている時、僕、最初はビョークみたいな曲を作るつもりでいたんだよ。満面に笑顔で、「うわ〜い」とかいって、天を舞ってるような曲っていうか、ホント純粋にそういうのが作りたかったんだ。だけど、間違えた。とんでもない方向に行っちゃったんだ(笑)。

PARANOID ANDROID
...T:....実はあれ、誰1人としてうまくいくはずがないと思っていた実験の1つだったんだよ。ジョニーは例外として(笑)僕もうまくいくとは思ってもいなかった。だって、あの曲は、未完成の曲3つを合わせたような曲で...スタイル的に...チッ...何だっけあのビートルズの曲 J:え?ああ、"ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン"? T:そうそう。ああいうスタイルだったからね。 J:おもしろいことに、今じゃあの曲聴いても一体どうやって作ったのかも思い出せないんだよ。..どんな楽器を使ったのか、あんなサウンドをどうやって鳴らしたのか、とかね。 T:最後のあの"ララララァァァ〜ッッ"ってのを、一体全体どうやって思いついたのか、とか。

SUBTERRANEAN HOMESICK ALIEN
...とにかく、誰かかが地球の外から人間の生活を観察してるっていう設定が大好きだったんだ。...........あの曲はそんな深い意味もないし、もっと馬鹿っぽい曲なんだよ。...田舎道をドライブしながら、”今エイリアンに誘拐されたら、きっとおもしろいだろううな”なんて考えてたまさにその瞬間に、鳥(ヤマウズラか何か)を轢いてしまったんだよ。だから何かに対するコメントとかそういうんじゃまったくなくて、そういう子供じみた願望を今も抱いてるっていう、そういう内容なんだ...。ただそれだけ、ごめんよ(笑)

EXIT MUSIC
...依頼されて曲を書くのって初めてだったし、逆に頼まれてなきゃ書いてなかっただろうし。その10分間の映像(映画「ロミオ&ジュリエット」の監督から送られた未編集シーンをまとめた短いクリップ)にインスパイアされたのは確かだけど、ある意味では引き金でしかなかったわけだし、結果として僕達にとってすごく重要な曲になってしまったっていうか、RADIOHEADの曲の中でも1番気に入ってる曲になってしまったしね。だから完成した時「映画で使ってもらってもいいけど、サントラには入れないでくれ。自分達のアルバムに入れたいんだ。あまりにもいい曲すぎるから」って言ったんだよ。

LET DOWN
...う〜ん...え〜っと...."LET DOWN"の全体的のテーマは"移動(motion)"なんだ。"creep"の主人公は自分が入るべきではない場所にはまっちゃって身動きがとれずにいるんだけど、"LET DOWN"では、絶えず動いているために逆に自分の感情にまったく責任がとれないっていう、そういう人間がテーマになってる。もともとはツアー中に、ある人からもらった手紙がきっかけになってる。

KARMA POLICE
...う〜〜〜。.......(いきなり口笛を吹きはじめる)。何て言うかなぁ...カルマって言っても、ここで使っているのは西洋社会で意味を歪曲されてしまったカルマだけどね。それにこの曲も、単なるジョークっていうか....。”カルマの警察、その男を捕まえろ”って言葉を思いついた時、すっごくおもしろいと思ってずっととってあったんだよ。でも、何度も言うけど、そんなにシリアスな曲じゃないんだよ。 fitter happier...J:この曲のいいところって、コンピューターが歌ってるというか喋ってはいるけど、でも、すごく美しいってところなんだよね。 T:あのおかしな発音もすごく大事なポイントになっているからね。プログラムの失敗のせいでめちゃくちゃな発音になってるところがほとんどだろ?でも僕らはあえてそれをそのままにしておいたんだよ。

ELECTIONEERING
...とにかくこの曲は、できるだけ不愉快に聴こえるように作ったんだ。完成した時はほんとうれしくってね。得に僕が気に入っているのはフィルのプレーなんだ。そんなだったから、歌詞は2の次になっちゃったよ。とにかくどんちゃん騒ぎでやかましい曲さ(笑)。

CLIMBING UP THE WALLS
...........no data

NO SURPRISES
...皮肉さ。まったくの皮肉。これ以上無理っていうくらいにね。あの曲をまんま解釈するなんてできるわけないよ。それと同時に、ああいったことってシニカルな形でしか表現のしようがないんだよね。でも...う〜ん...,あの曲を書いてからもう随分たつから、よくわかんないや...。とりあえず、そういうことにさせといてよ(笑)。

LUCKY
...たしかにポップ・スターであることについての歌だけどね。であると同時に、一般に支配階級といわれるものの中に受け入れられることについての歌なんだ。

THE TOURIST
...プラハの話なんだ。世界で最も美しいと言われる公園があって....あれって何ていう広場だったかな...ちぇっ、それすら思い出せないや。
 


「何もかもが孤独の中で存在し、孤独が僕達をテレビやラジオに結びつけている。"RADIOHEAD"っていう名前もそこからきていて、僕達は周囲から与えられたものを何でもかんでも貯蔵する容器でしかなく、大抵の場合、与えられたものを内面化することで応答しているんだ。外面化してそれを誰かと分かちあうことが出来ないからだよ。」

「................信じられるものは、僕のノートかな。」

「自分達が最初に作ったアルバムに居心地の悪い思いをしながらも、どうしてやり続けたかって言えば、みんなが情熱のこもった手紙を書き送ってきてくれたからなんだ。」

「わかったんだよ、何もかもが闘いじゃなくてもいいんだって....で、誇りに思うんだ。自分にこんなふうに気持ちの盛り上がる曲を書けて、でもそれは窒息しそうな思いをした挙句の果てじゃないっていう、その事実はね。」

「僕らはいつだって発展途上だよ。少なくても、僕はそうでありたい。」

「12歳くらいからはとにかくエレキ・ギターが欲しい!というそれだけだった。結局は自分で作ったんだけど。......工具はやすりと弓のこ、そしてベニアだけ。必死にベニアを切り、町でみつけたアコースティック・ギター用のピック・アップを糊でくっつけたんだ。音は最低だったけど、でかい音で弾けばそれなりに聞こえたし、自分では大満足だったな。」
 
 
 

Q and A (1996年のインタビューより。)
5枚レコードをかけるとしたら?

Thom(以下省略)「ビョークの「Post」僕は彼女に夢中なんだ。トーキング.ヘッズの「The Name Of This Band Is Talking Heads」
エルビス・コステロの「This Year's Model」,DJクラッシュの「Strictly Turntablrized」あと、はっきりした名前がでてこないんだけど、スパークル・ホースのアルバム。

最後に泣いたのは?

「昨日、ステージで。髪につけてたジェルが流れて目に入ったんだ。一時、目がみえなくなって、それを出す為に泣くしか
なかった。まいったよ。みんなは僕が歌に本当に感情的になっているんだと思ってんだから。」

この世で最愛しい人は?

「僕のベットの傍らで眠るひとかな...。甘ったるい話だけど..うん...本当だよ。
彼女はレイチェルといって、大学のころから一緒なんだ。
何が彼女をそこまで好きにさせるかって?それは、いろいろあるよ。
でも今の所は、彼女が人と話す時の人間の見方かな。....とにかく
彼女の事をいっておかないと、たたかれちゃうからさ。」

君の悪い癖は?

「爪を噛むこと。物心ついたときからやってる。今は爪の周りまでかじってる。
やめようとしてるんだけど...。ギターを弾く時ものすごい痛いんだ。しょっちゅう血がでてるよ。」


the Bends/OK COMPUTER era

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