December 3, 2015

Jonny Greenwood & Shye Ben Tzur talk about Junun

20日にリリースとなったJonnyとShye Ben Tzur、the Rajasthan Expressのアルバム「JUNUN」について語る、JonnyとShye Ben Tzurのインタヴューが掲載されています。
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RollingStone: Inside 'Junun': Jonny Greenwood, Shye Ben-Tzur Talk Indian-Music Odyssey
Pitchfork: Radiohead's Jonny Greenwood and Shye Ben Tzur Talk Junun Project

JG:インドではロックミュージックっていうのは極めて重要なものだけど、インドのリズムやメロディの複雑さをロックドラムやパワーコードにただ差し替えてるだけのものも多い。だから良くもそれに否定的になる動機にもなったんだよ。
西洋のコードをインドのスケールに強要することであっという間に何かが大きく崩れるからね。

SBT: Jonnyについていつも驚かされるのは音楽に対してものすごく気を配って敏感なことだよ。
彼は僕が思うに曲にあるスペシャルで強烈なポイントややっちゃいけない事っていうのをちゃんと理解しているんだと思う。
インドの音楽というのはコード感というよりむしろスケールやリズムにある美学に基づいてるってことからハーモニーとかコードでそれを表現するのを避けようとしてたよね。
Jonnyにとってそれはとても重要なことで、そうしてしまうことは恥でもあり妥協できないところなんだよ。
ウケ狙いも一切せずにね。英語で歌うというアイデアも一切なかったよ。

SBT:Jonnyは音楽の大先輩だよ。かれは皆の間に座ってプレイされてるものをおおむね聴いて、それを汲み取って
ベストな所を使うんだ。それもたぶん異なるアイデアを持ち込みながら。
でもそれにはそれぞれ彼の個性や伝統や思案もコラボレーションの中にそそぎ込まれてる。
Jonnyとやっててすごく刺激的だと思ったのは、「じゃあこれにお互いどの楽器使う?出だしにギターリフかコンピューターでなんか入れる?」って言ったら、「うんとさ、そういうのはちょっとやめよう。ボーカルだけでいいよ。人の声ってやつだよ。で、後半にむけて若干エフェクトかけていけば。」って言われた事だよ。

SBT:the Rajasthan Expressの中でも2、3種類の伝統があるんだ。シンガーはスーフィー教のカッワーリーからで夜10時か11時から朝の5時か6時までスーフィー教の寺院で歌っているんだ。他のミュージシャンも ... イスラム教徒のコミュニティーからも来ているよ。マハラジャだけでなくラジャスタンの宮廷音楽やっていた音楽家とかね。彼らの音楽の中にはエンターテイメントの重要とされるものが沢山あるんだ。そして更にブラスバンド。ブラスバンドはインド にいる英国人の伝統から生まれたものだけど、現在結婚式やパレードのために演奏されるんだ。僕はしょっちゅうこういうパレードの特別な響きをきいてたよ。
喜びや神聖なものだよね。Jonnyはブラスを聞いたとき「彼らが必要だよ。これをアルバムの顔(音)にしなきゃ。」って言ったんだ。

JG: もともとレコーディング・スペースではないから、宮殿の部屋の1つをスタジオにしたんだよ。
Nigelは地下にエコールームを間に合わせに作たんだ。それは僕らがまったくデジタルのエフェクトに頼る必要がないことを意味してたし、それがレコードの鍵となる音にさえなったよね(そこに鳥が住んでるが故の故意ではないバードソングが曲の中に入ったり)。Radioheadでもこんな様な事を何度もやってて、2~3回、廃墟となった家とかを一時的なスタジオに変えたり。でもインドでは幾度となく重なるカオスがあってさ。Shyeをいじめてありそうもない方向に曲がアレンジされていくのを密かに楽しみにしてたよ。

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